シギ・チドリ類という、主に水辺周辺で見られる野鳥の仲間がいます。
多くの種は夏にアラスカやシベリア等で繁殖し、冬に東南アジアやオーストラリアに移動します。
日本には移動中の春と秋に飛来します。
日本に立ち寄る際には干潟や田んぼ、河川などで採餌や休息を行いますが、こうした環境は護岸工事などの影響を受けて減っているため、多くのシギ・チドリ類が絶滅のおそれがあるとされる、「絶滅危惧種」に指定されています。
はばたき公園の湿地にも今の時期にシギ・チドリ類がやってきます。
8月29日からタカブシギの飛来が確認されています。

タカブシギの特徴は夏羽根が水玉模様のような斑点になっていることです。
名前は「鷹斑(タカブ)」からきており、羽根の模様が鷹に似ているからと言われています。

これはオオタカの羽根ですが、白と黒の模様が「鷹斑」と呼ばれる模様です。

8月31日にはチュウシャクシギというシギも飛来しています。
42センチ前後の大きさで「中」とはついているものの、シギ・チドリ類の中では比較的大型の種類です。
長い嘴で巣穴にいるカニなどを捕らえて捕食します。
公園内で採餌している様子は見られず、休息目的などで立ち寄るようです。
今日から大潮なので、また飛来するシギ・チドリ類が増えるかもしれません。
大潮の満潮時は和白干潟から飛来するシギ・チドリ類も増えるため、観察する機会が増えます。
ぜひはばたき公園のシギ・チドリを観察しにこられてみてください。